最近の新車に付く純正ナビ連動ETCはETC2.0対応品です。しかし、昔買った車や中古車のETCはETC2.0に対応しているかどうやって見分けるのでしょうか?ここではETC車載器の見分け方を紹介します。

DSRCとETC2.0は同じです

最近になってETC2.0と聞きますが、実は以前はDSRCと呼ばれており同じ意味なんです。これまで「DSRC」と呼んでいた名称が、国土交通省により“ETC2.0”に統一されただけなのです。

DSRC

こちらは2年前に購入した新車に搭載している純正ナビ連動のETCユニットです。DSRCと文字が書いてありますね? と言う事はETC2.0対応していますので、買い替える必要はありません。

注)2015年6月30日以前にセットアップした車載器(DSRCやETC2.0)は、経路情報収集のために再セットアップが必要になりますので、お店に行く必要があります。

ETC2.0に再セットアップを実施

現在は国交省はETC2.0普及促進に向け、10月29日より「ETC2.0再セットアップサポートキャンペーン」を開始しており、2016年3月31日までの期間、先着10万名限定で最大2700円を助成してくれるので、自己負担は残金のたった約900円となります。これならやらない手はない。

12月末現在でこのキャンペーンを申し込んだ人はたった約5000人程と空が十分ありますので、早速、再セットアップを行ってきました。ディーラーやカーショップで専用のカードでデータを読み込ませるだけなので、約20分程で完了です。

ETC2.0再セットアップ申込書

まずは、ETC2.0再セットアップ申込書に必要事項を記入します。このキャンペーンを適用する条件としてアンケートに答える必要がありますので、そちらも回答します。

ETC2.0再セット完了

再セットアップが完了するとこのようなシールがもらえますので、車載器に貼り付けます。これであなたが下取りに車を売っても次の人は容易に分かるようになります!

ETC2.0再セット証明書

同時にETC2.0再セット証明書も発行されますので、車検証と一緒に保管します。

ETC2.0と書いてなければ未対応ですが、交換すればOK

ETC

こちらは5年前に購入した新車に搭載した社外ナビ連動型ETCユニットです。ETCとしか書かれていませんね? と言う事はETC2.0対応していないので、買い替える必要があります。

ETC

念のため再確認してみましょう。型番はND-ETC5とありますので、カロッツェリアのサイトで調べるとETCとしかなく、DSRCやETC2.0と書いてないので、非対応と確認できました。

なお、もっと確実に確認する方法としてETC車載器セットアップ証明書が車検書と一緒に入っていればそちらで確認することができます。

DSRCやETC2.0

ちなみに、ETC2.0車載器がこちらになりますが、DSRCやETC2.0が書いてあります。ナビはそのままにETC車載器をこちらに交換すると、ETC2.0対応にできますね。

まとめ

まずはETC車載器を見つけて、ETC、DSRC、ETC2.0、のどれが書いてあるか確認しましょう。ETCならETC2.0未対応、DSRC、ETC2.0ならETC2.0対応になります。

ETC2.0未対応でどうしてもETC2.0を使ってみたい場合、ETC2.0対応品に交換すればOKです。しかし、カーナビがETC連動できない機種やETC単独使用であれば従来型ETCで十分です。理由はETC2.0で受信した情報はカーナビに送られ、どこで渋滞が発生しているか解ることだからです。

また、この機能はカーナビ+現存のVICSビーコンで実現しているので、「必要ないよ」って思うかも知れません。しかし、第二東名はETC2.0の送信機のみ設置で従来の電波ビーコンは設置されていないことから、将来的にはETC2.0の増設を行い、電波ビーコンと切り替わって行きますので、どうせならETC2.0対応にすると良いでしょう。

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