街を走るとEVやハイブリッド車が目立ち、ガソリン車は「古い選択肢」と見られがちです。
でも本当にそうでしょうか?
この記事では、ガソリン車とハイブリッド車、EVの維持コストを徹底比較します。燃料費から税金、車検やメンテナンス費用まで細かく見て、さらに5年間のシミュレーションも行いました。これから車選びをする人は必見です。
◆ 維持費を比較するための基準
- 燃料・電気代:1km走行あたりのコスト
- 税金:自動車税・重量税
- 車検・保険:法定維持費用
- メンテナンス:消耗品・部品交換
- 購入価格+補助金:初期投資
◆ 燃料・電気代
燃費・電費をベースに試算します。
- ガソリン車:燃費13km/L → 1万kmで約13万円(@170円/L)
- ハイブリッド車:燃費22km/L → 1万kmで約7.7万円
- EV:電費6.5km/kWh → 1万kmで約4.6万円(@30円/kWh)
走行コストはEVが圧倒的に安く、ガソリン車は倍以上かかる計算です。
◆ 税金面の違い
- ガソリン車:排気量1500ccクラスで年3.5万円前後
- ハイブリッド車:エコカー減税で数年間軽減
- EV:免税や軽減措置が厚く、自動車税は安め
特にEVは購入から数年間は圧倒的に有利です。
◆ 車検・保険料
車検そのものは大差なし。ただしEVは構造がシンプルで部品交換が少なく、整備代が下がりやすい。保険は車両価格が高いEVやハイブリッドの方が高額になりがちです。
◆ メンテナンス
- ガソリン車:エンジンオイル・ATF・マフラーなど消耗品が多い
- ハイブリッド車:上記+駆動バッテリー交換リスク(高額)
- EV:オイル不要。ブレーキ摩耗も少なめ。ただしバッテリー交換は100万円規模の可能性も
◆ 購入費用と補助金
- ガソリン車:100万〜200万円台が中心。初期費用は安い。
- ハイブリッド車:200〜350万円。補助金効果は限定的。
- EV:補助金で50万円前後の支援あり。ただし充電設備費用が数十万円かかることも。
◆ 5年間・5万kmシミュレーション
- ガソリン車:約125万円
- ハイブリッド:約90万円
- EV:約60万円(設備費別)
やはりトータルではEVが安く、次いでハイブリッド。ガソリン車は燃料費で差が広がります。
◆ メリット・デメリットまとめ
ガソリン車
- 初期費用が安い
- 給油インフラは圧倒的に整っている
- 燃料代・税金が高い
ハイブリッド車
- 燃費が良い
- 普及率が高く選択肢豊富
- バッテリー交換費用がリスク
EV
- 燃料代が圧倒的に安い
- 税制優遇と補助金あり
- 充電インフラがまだ不十分
◆ まとめ
ガソリン車の維持費は確かに高めですが、初期費用の安さとインフラの便利さはまだ大きな魅力です。
一方で長期的に見れば、ハイブリッドやEVの方が総コストで有利。特に走行距離が多い人ほど恩恵が大きくなります。
「どんな使い方をするのか?」で最適な車は変わります。
車選びで迷ったら、自分のライフスタイルに照らして比較してみてください。