
【土曜日】1月が終わる朝に、いつも通り車に乗った話
1月最後の朝は、
思っていたより、普通だった。
月末だからといって、
空気が変わるわけでもない。
街が静まるわけでもない。
ただ、
カレンダーの数字だけが、
静かに「31」を指している。
区切りの朝なのに、特別感はない
今日は1月の最終日。
そう分かってはいる。
でも、
年末みたいな高揚感もなければ、
何かを振り返りたくなる感じもない。
むしろ、
いつもの土曜日の朝と、
ほとんど変わらない。
この感じが、
少し意外だった。
「何か残さなきゃ」という気持ちがない
月末になると、
何かをまとめたくなることがある。
できたこと。
できなかったこと。
反省とか、次への目標とか。
でも今日は、
そういう気持ちが、
ほとんど湧いてこない。
ただ、
「終わるな」という事実があるだけだ。
だから、いつも通り車に乗る
特別な朝じゃないなら、
特別なことはしない。
いつも通り、
車のキーを手に取って、
エンジンをかける。
目的地も決めない。
計画も立てない。
ただ、
朝の空気の中を走る。
1月の朝の空気は、まだ少し硬い
外に出ると、
空気が冷たい。
冬の朝特有の、
少し張りつめた感じ。
1月は、
ずっとこの空気だった。
それに慣れた自分が、
少しだけいる。
走りながら、1月を振り返らない
「1月はどうだったか」
そんなことは考えない。
思い出そうともしない。
良かった日も、
そうでもなかった日も、
全部、もう通り過ぎた。
今は、
目の前の道を見るだけでいい。
1月は、始まりの月だった
あとから考えれば、
1月は「始まり」の月だった。
年が変わって、
生活が一度ほどけて、
また整っていく。
何かを進めるというより、
元の位置に戻る作業。
派手じゃないけど、
必要な時間だった。
終わる実感は、車内でやってくる
しばらく走って、
車を停める。
エンジンを切った瞬間、
「1月、終わったな」と思う。
カレンダーじゃなくて、
感覚の話だ。
この感じがあれば、
それで十分だ。
何かを成し遂げなくても、月は終わる
1月に、
大きな成果がなくてもいい。
目に見える変化がなくてもいい。
ちゃんと日々を過ごして、
月末を迎えた。
それだけで、
十分だったと思っている。
2月は、もう少し先に置いておく
明日から2月だ。
でも、
今すぐ意識しなくてもいい。
今日はまだ、
1月の朝だ。
この余韻を、
少しだけ持ったまま、
一日を過ごしたい。
いつも通りが、いちばん確かな区切り
特別なことをしない。
派手な言葉も使わない。
いつも通り車に乗って、
いつも通り朝を終える。
それが、
今の自分にとって、
いちばん確かな区切りだった。
1月は、これで終わり
静かに、
1月は終わる。
何も言わずに。
何も残さずに。
でも、
確かにここにあった。
【土曜日】1月が終わる朝に、
いつも通り車に乗った話。






