中古車を購入する際、多くの人が外装や走行距離に注目しますが、意外と見落とされやすいのがETC車載器です。実は、ETC車載器には「機種による機能差」や「有効期限」「セットアップ情報」など、確認しておかないと後から困るポイントがたくさんあります。
この記事では、2025年秋の最新情報をもとに、中古車購入時に必ず確認すべきETC車載器のチェックリストを徹底解説します。これを読めば「買ったはいいけどETCが使えない!」という失敗を防げるはずです。
1. ETC車載器の種類と特徴
まず、ETC車載器には大きく分けて以下の2種類があります。
- ETC(従来型):料金所で自動精算が可能。全国の高速道路で利用できる基本モデル。
- ETC2.0:従来機能に加え、ITSスポットと通信して渋滞回避ルート案内や追加割引、安全運転支援が可能。
中古車に搭載されているのがどちらかを確認することが重要です。将来的な利便性を考えると、ETC2.0搭載車の方がメリットが大きいです。
2. セットアップ情報の確認
ETC車載器はセットアップと呼ばれる登録作業を行わないと利用できません。これは車両情報(ナンバーや車種)が紐付けされているためです。
中古車を購入した際には、前オーナーのセットアップ情報が残っている場合があるため、必ず再セットアップを行う必要があります。これを怠ると、ゲート通過時にエラーが出たり、割引制度が適用されないことがあります。
3. ETC車載器の寿命と不具合リスク
ETC車載器にも寿命があります。一般的には7〜10年程度といわれており、それを超えると通信エラーやカード読み取り不良が発生しやすくなります。
- カードを認識しない
- ゲートで開閉エラーが発生する
- 音声案内が途切れる
中古車に搭載されているETCが古い場合は、交換費用(1〜2万円程度)が必要になると考えておきましょう。
4. 車検や法規制との関係
ETC車載器自体は車検項目ではありませんが、取り付け位置や配線状態が不適切だと指摘を受ける可能性があります。特にフロントガラス貼付型は、視界を妨げない位置に設置されているかをチェックしましょう。
また、国の制度変更により古いモデルのETCが使えなくなることもあるため、購入時に「現行制度に対応しているか」を販売店に確認しておくのが安心です。
5. ETCカードとの相性チェック
中古車購入後は、自分が利用しているETCカードで正常に認識するかを必ずテストしてください。まれに古い機種では新しいカード規格に対応できないケースもあります。
6. ETC2.0を選ぶメリット
これから中古車を購入するなら、ETC2.0搭載車を選ぶのがおすすめです。理由は以下の通りです。
- 渋滞回避ルート案内で移動時間を短縮
- 圏央道など一部で追加割引が利用可能
- 災害時の通行止め情報を受信できる
- 観光情報の提供でドライブが快適に
7. 購入前に販売店で確認すべき質問リスト
中古車を見に行ったら、販売店に以下の質問をしてみましょう。
- 搭載されているのはETCか、ETC2.0か
- セットアップ情報は自分用に再登録されているか
- 製造年や使用年数はどれくらいか
- これまでに不具合や交換歴はあるか
- 現行制度に対応しているモデルか
8. 利用者の体験談
ケース1:あるユーザーは中古車を購入したものの、搭載されていたETCが古く、ETCゲートで頻繁にエラーが発生。結局、買ってすぐに新しいETC2.0車載器へ交換することになり余計な出費に。
ケース2:別のユーザーは、販売店で「ETC2.0搭載」と説明を受けた車を購入。実際に利用してみると渋滞回避ルート案内が大活躍し、長距離ドライブが快適になったといいます。
9. 公式情報リンク
10. まとめ
中古車を購入するときは、ETC車載器のチェックを忘れないことが大切です。種類、セットアップ情報、寿命、法規制対応、カードの相性などを確認することで、余計なトラブルや出費を防げます。
特にこれからの時代はETC2.0搭載車を選ぶことで、利便性や安全性が格段に向上します。販売店でしっかり質問し、納得して購入できるように準備を整えておきましょう。
「安い中古車を買ったらETCが使えなかった…」という失敗を避けるために、この記事を参考にぜひチェックしてみてください。