ETC深夜割引の仕組みとは?0時またぎや時間帯の注意点を徹底解説
深夜の高速道路利用は、交通量が少なく快適ですが、実は「ETC深夜割引」を活用することで、料金面でもお得になります。しかし、割引の適用にはいくつかの条件や落とし穴が存在し、とくに「0時またぎ」の扱いには注意が必要です。
この記事では、ETC深夜割引の仕組みから、適用条件、よくある勘違い、0時またぎ時の具体例まで、徹底的に解説します。深夜ドライブを賢く、お得にするための知識をしっかり身につけましょう。
1. ETC深夜割引とは?
▷ 概要
ETC深夜割引は、高速道路の利用料金が通常より安くなるETC限定の割引制度です。NEXCO東日本・中日本・西日本の3社が管理する高速道路が対象となっており、対象時間内に高速道路を通行すると、料金が30%割引されます。
▷ 対象となる車両
以下のETC車載器を搭載した車両が対象です。
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普通車
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軽自動車等
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中型車
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大型車
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特大車
※バイク(二輪車)も対象ですが、ETC車載器が必要です。
2. ETC深夜割引の適用条件
▷ 適用時間帯は?
午前0時~午前4時までの間に高速道路を走行している必要があります。
ただし、入口・出口の時間ではなく、走行中の時間帯で判定されるのがポイントです。
▷ 対象の道路
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NEXCO東日本・中日本・西日本が管理する高速道路(一部例外あり)
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首都高速、阪神高速などの都市高速は対象外
▷ 割引率
30%割引(時間帯が重なれば他の割引との併用も可能な場合あり)
3. よくある誤解「0時またぎってどうなるの?」
▷ ケース1:0時前に高速に入って、0時を過ぎて通行している場合
→ 割引適用あり
例:23時50分にICから入り、0時10分に料金所を通過 → 割引対象(走行中に深夜帯を通っているため)
▷ ケース2:0時前に通行終了した場合
→ 割引適用なし
例:23時30分に入り、23時55分に料金所を出た → 割引対象外(深夜帯に走行していない)
▷ ケース3:0時過ぎに入ってすぐに出た場合
→ 割引適用あり
例:0時05分にICから入り、0時20分に料金所を出た → 割引対象
このように、「走行中に0:00~4:00の間を通っているか」が最も重要なポイントです。
4. 深夜割引を活用するテクニック
▷ パターン①:長距離ドライブで最大限お得に
長距離移動をするなら、深夜割引の時間帯を含むようにスケジュールを調整することで、何千円もお得になることがあります。
例:名古屋〜東京間(約400km)を0時以降に走行開始
通常料金:約8,000円
深夜割引適用後:約5,600円
→ 約2,400円の節約!
▷ パターン②:「0時直前に乗る」より「0時以降に乗る」
「23時55分に乗るより、0時5分に乗る方が確実に割引対象」と覚えておくとトラブル回避につながります。
5. 割引対象外になる要注意ポイント
▷ 都市高速は対象外
首都高速や阪神高速などの都市高速道路は、基本的に深夜割引の対象ではありません。
▷ 入口・出口のみの判断ではNG
「0時に入ったのに割引されていない!」というケースは、実際に走行していた時間が割引時間帯に該当していない場合があります。
▷ ETCカードの未挿入
ETC割引は「ETCカードを差した状態」で、「ETC対応ゲート」を通行しないと適用されません。
→ 途中でETCが反応しなくなると対象外になることもあるので注意!
6. その他のETC割引と併用はできる?
ETC割引には「平日朝夕割引」「休日割引」「ETCマイレージ割引」などもありますが、割引同士が併用できるかどうかはケースバイケースです。
深夜割引は基本的に他の割引と重複適用されないことが多いため、最もお得になる時間帯を選んで走行するのがコツです。
7. ETC深夜割引を最大限活用するための便利アプリ・サイト
▷ ドラぷら(NEXCO東日本)
料金シミュレーションができ、どの時間帯に走ればお得かが一目でわかります。
https://www.driveplaza.com/
▷ 高速道路料金ナビ(NAVITIME)
時間帯や割引情報も含めたルート検索が可能。出発時間を変えて最安のタイミングをチェックできます。
8. まとめ
ETC深夜割引は、賢く使えば長距離ドライブのコストを大幅にカットできる便利な制度です。ただし、適用条件や時間帯を正しく理解していないと、思わぬところで損をすることも。
特に「0時またぎ」に関するルールをしっかり押さえておけば、安心して夜間の高速道路を利用できます。次回の深夜ドライブには、ぜひこの記事の内容を参考にして、快適でお得な高速道路利用を目指しましょう!