燃費より大事だったのは“楽さ”だった話

燃費より大事だったのは“楽さ”だった話

車に乗るとき、
何を基準にしているか。

昔は、
わりと迷いなく「燃費」だった。

カタログ燃費。
実燃費。
リッター何キロ走るか。

数字で分かるし、
比較もしやすい。

良いか悪いかが、
はっきりしている。

燃費は、分かりやすい正解だった

燃費が良い車は、
賢い選択のように思えた。

無駄がなくて、
経済的で、
ちゃんと考えている感じがする。

周りに説明するときも、
燃費の話は便利だった。

「これ、燃費いいんですよ」

それだけで、
ある程度納得してもらえる。

でも、乗るたびに気になることがあった

ただ、
しばらく乗っているうちに、
別のことが気になり始めた。

数値じゃない部分。

ハンドルの重さ。
アクセルの反応。
信号待ちから動き出すときの感覚。

燃費の良し悪しとは、
直接関係ない部分だ。

「楽かどうか」を意識し始めた

あるとき、
ふとこんなことを思った。

「この車、ちょっと疲れるな」

燃費は悪くない。
むしろ良いほうだ。

でも、
運転が終わると、
どこか肩に力が残っている。

それが、
少しずつ気になり始めた。

楽さは、数字に出ない

燃費は、
数字で見える。

でも、
楽さは見えない。

カタログにも載らないし、
スペック表にも書いていない。

でも、
毎回ハンドルを握るたびに、
確実に感じている。

楽な運転は、考えることが少ない

楽なときは、
運転中に余計なことを考えない。

ハンドル操作も、
無意識に近い。

「こうしなきゃ」
「気をつけなきゃ」

そういう意識が、
あまり前に出てこない。

これが、
想像以上に大きかった。

燃費が少し悪くても、気にならなくなった

楽さを基準に考えるようになると、
燃費の見え方が変わった。

多少悪くても、
あまり気にならない。

その代わり、
「今日も楽だったな」
という感覚が残る。

これのほうが、
自分には大事だった。

車は、毎日使うものだから

年に数回しか乗らないなら、
燃費だけを気にしてもいい。

でも、
ほぼ毎日乗るなら話は違う。

一回一回の、
小さなストレスが、
積み重なる。

楽さは、
その積み重ねを減らしてくれる。

スタッドレスに替えて気づいたこと

最近、
スタッドレスに替えて、
ハンドルが軽くなった。

燃費の数字より、
まずそれに気づいた。

「あ、楽だな」

この一言で、
ほとんど納得してしまった。

正しい選択より、合っている選択

燃費重視は、
たぶん正しい。

でも、
自分に合っているかは別だ。

誰かの正解が、
自分の快適とは限らない。

車は、
そういうものだと思っている。

楽さは、気持ちにも影響する

運転が楽だと、
気持ちも荒れにくい。

急がなくなる。
イライラしにくくなる。

これは、
燃費よりずっと大きな価値かもしれない。

基準が変わると、選び方も変わる

今、もし車を選ぶなら、
燃費は「条件の一つ」だ。

最優先じゃない。

それよりも、
「長く乗って楽かどうか」

そこを一番に考える。

車は、生活の一部だ

趣味でもあり、
道具でもあり、
生活の一部でもある。

だから、
数字だけで判断しなくていい。

毎日の感覚を、
ちゃんと信じていい。

燃費より大事だったもの

燃費は、今でも大事だ。
否定する気はない。

でも、
それより大事だったのは、
運転していて楽かどうか。

そのことに気づいてから、
車との付き合い方が、
少しだけ変わった。

数字じゃない基準を、持っていていい

説明しづらくてもいい。
人に伝わらなくてもいい。

自分が楽だと思えるなら、
それは立派な基準だ。

燃費より大事だったのは、
“楽さ”だった。

今日はそんなことを思った、
車の中での話。