【仕事始め2日目】もう正月じゃないけど、まだ平日にもなりきれていない夜の話





【仕事始め2日目】もう正月じゃないけど、まだ平日にもなりきれていない夜の話


【仕事始め2日目】もう正月じゃないけど、まだ平日にもなりきれていない夜の話

仕事始めの2日目の夜は、
思っていたよりも静かだった。

初日は、勢いがある。
休み明けのだるさも、
「久しぶりだから仕方ない」で片づけられる。
周りも同じような顔をしているし、
どこかで“今日だけは特別”という空気が流れている。

でも2日目になると、
その特別感が、すっと消える。

正月は終わった。
仕事も始まった。
なのに、体も気持ちも、
まだ完全には平日に戻りきっていない。

それがはっきり分かるのが、
2日目の夜だった。

初日よりも、2日目のほうが重たい

1日目は、
なんだかんだで乗り切れる。

メールの量に驚いたり、
久しぶりの会議に少し疲れたりはするけど、
「まあ、今日はこんなもんだよね」で終われる。

でも2日目は違う。

“始まった感”だけが、
確実にそこにある。

昨日の疲れが残っているのに、
今日も同じように時間が進む。
しかも、もう「久しぶり」は通用しない。

仕事始め2日目って、
地味だけど、確実にくる。

そしてこの日の夜は、
「まだ慣れていない自分」と
「もう始まってしまった日常」が、
同じ部屋にいる感じがする。

正月は終わったのに、余韻だけが残っている

正月らしいことは、もうしていない。
おせちも終わったし、
箱根駅伝も終わった。
街の雰囲気も、完全に平日だ。

なのに、
体のどこかに正月が残っている。

朝起きたときの重さ。
夜になっても抜けない眠気。
それから、理由のはっきりしない疲れ。

「ちゃんと寝たはずなのに、疲れてる」
この感じは、正月明け特有だと思う。

頭はもう仕事のことを考えているのに、
体が追いついていない。

それを、
無理に合わせようとすると、
余計にしんどくなる。

家に帰ると、気持ちが一気に緩む

仕事を終えて、家に帰る。
靴を脱いだ瞬間、
体の力が抜ける。

「今日はよくやった」
そう言いたいところだけど、
正直そこまで頑張った感じもしない。

ただ、
一日を過ごした。

それだけなのに、
妙に疲れている。

たぶんそれは、
“慣れていない疲れ”なんだと思う。

仕事始め2日目の夜は、逃げ場が少ない

1/4の夜には、
まだ「明日から」という逃げ場があった。

1/5の夜には、
「初日だから」という言い訳があった。

でも2日目の夜には、
そういうものがない。

もう始まっている。
でも、まだ馴染んでいない。

その中途半端さが、
静かにしんどい。

この夜は、
誰かに愚痴るほどでもないし、
相談するほどでもない。

だから余計に、
一人で抱える感じになる。

車に乗ると、気持ちが少し外に出る

そんな夜に、
車に乗る。

目的地はない。
買い物があるわけでもない。
ただ、家の周りを少し走る。

エンジンをかけると、
頭の中の音が、少し減る。

仕事のことも、
明日のことも、
完全には消えないけど、
距離ができる。

考え事が、
自分の中から、
車内に広がる感じ。

それだけで、
少し楽になる。

「切り替わらない自分」を責めなくていい

仕事始め2日目で、
まだ調子が戻らない自分を見ると、
つい責めたくなる。

「もう2日目なのに」
「そろそろ慣れないと」
そんな言葉が、
頭に浮かぶ。

でも、
それって本当に必要なんだろうか。

正月という、
普段とは全く違う時間を過ごして、
いきなり元のリズムに戻るほうが、
不自然な気もする。

切り替わらないのは、
怠けじゃない。
ただの、時間差だ。

体と気持ちが、
追いつくまでのズレ。

2日目の夜は、「整っていない」ままでいい

この夜に、
無理に整えようとしなくていい。

早く寝られなくてもいいし、
明日の準備が完璧じゃなくてもいい。

ただ、
今日を終える。

それだけで十分だと思う。

仕事始め2日目は、
ちゃんと頑張った証拠でもある。

まだしっくりきていないのは、
ちゃんと日常に戻ろうとしているからだ。

この感覚は、数日で消えていく

たぶん、
この感じは、
数日で消える。

気づいたら、
「ああ、もう普通だな」と思う日が来る。

だからこそ、
この2日目の夜は、
少しだけ覚えておきたい。

まだ平日になりきれていない夜。
正月が、かすかに残っている夜。

この中途半端さも、
一年の中では、
ほんの短い時間だ。

車を停めて、エンジンを切る

少し走って、
家に戻る。

エンジンを切ると、
急に静かになる。

さっきまでの道も、
仕事のことも、
全部、そのままだけど、
気持ちだけは少し違う。

まだ完全じゃない。
でも、さっきよりはマシだ。

それでいい。

仕事始め2日目の夜は、
そうやって過ぎていく。

明日になれば、
また一日が始まる。

いきなり全力じゃなくていい。
切り替わらなくてもいい。

こうやって、
少しずつ戻っていけばいい。