【土曜日】2月が終わる朝に、特別なことをしなかった話

【土曜日】2月が終わる朝に、特別なことをしなかった話

2月の最後の朝は、
思っていたより、普通だった。

月末だからといって、
空気が変わるわけでもない。
何かをしたくなるわけでもない。

ただ、
カレンダーが静かに「28」を指している。

2月は、何かが起きる月じゃなかった

振り返ってみても、
大きな出来事は思い浮かばない。

始まったことも、
終わったことも、
はっきりしない。

寒くて、
平日が続いて、
夜が来て、終わる。

それを、
何度も繰り返した月だった。

「何もなかった」と言いたくなる月

2月は、
うっかりすると、
「何もなかった月」と言ってしまいそうになる。

でも、
本当に何もなかったわけじゃない。

毎日があって、
ちゃんと時間が進んでいた。

ただ、
目立たなかっただけだ。

月末の朝なのに、焦りがない

以前なら、
月末の朝は、
少しそわそわしていた。

区切りを作らなきゃ。
次を考えなきゃ。

でも今日は、
その感覚がない。

2月に慣れすぎたのかもしれない。

だから、いつも通り車に乗る

特別な朝じゃないなら、
特別なことはしない。

車のキーを手に取って、
エンジンをかける。

目的地も決めない。
何かを考えようともしない。

ただ、
朝の時間をなぞる。

2月の朝の空気は、まだ冷たい

外に出ると、
空気はまだ冬だ。

少し緩んだ気配はあるけど、
春と言うには早すぎる。

この中途半端さが、
2月らしい。

走りながら、2月を総括しない

「2月はどうだったか」
そんな問いは立てない。

良かったか、悪かったか。
意味があったか、なかったか。

今は、
そういうことを決めたくない。

2月は、
評価しなくていい月だった。

何も成し遂げていなくても、月は終わる

何かを達成していなくても、
月はちゃんと終わる。

それが、
今日、少し救いに感じた。

頑張った証明がなくても、
時間は次へ進む。

車内は、月末でも静かだ

車の中では、
月末の空気も、
あまり関係ない。

締めも、
反省も、
求められない。

今はただ、
走っている。

2月は、こうやって終わるのがちょうどいい

派手な締めはいらない。
言葉も少なくていい。

寒さが残ったまま、
静かに終わる。

それが、
2月という月に、よく似合っている。

3月は、まだ遠くに置いておく

明日から3月だけど、
今すぐ意識しなくていい。

今日はまだ、
2月の朝だ。

この余韻を、
少しだけ残しておきたい。

車を停めると、2月が終わる

家に戻って、
車を停める。

エンジンを切ると、
2月が一つ終わる。

実感は薄いけど、
確かに終わった。

何もなかった2月も、ちゃんと残る

思い出は少ない。
写真も、話題もない。

でも、
2月は確かにここにあった。

【土曜日】
2月が終わる朝に、
特別なことをしなかった話。

それで、
十分だった。