
【2025年最新版】年末の車トラブルTOP10|バッテリー上がり・凍結・事故を防ぐ緊急対策ガイド
「今年もあっという間に年末だなぁ」と思っているうちに、気づけば道路は渋滞、気温は一気に低下…。
実はこの「年末」こそ、車のトラブルが一気に増える時期です。
・朝、急いでいるのにエンジンがかからない
・帰省中の高速道路で突然のガス欠
・凍結路面でヒヤッとするスリップ
こんな経験、あなたも一度は聞いたことがあるんじゃないでしょうか。
この記事では、年末に多い車トラブルTOP10を取り上げて、
・なぜ年末に増えるのか(原因)
・どうすれば未然に防げるのか(予防策)
・もし起きてしまったらどうするか(対処法)
をできるだけわかりやすく、実践的にまとめました。
読みながらスマホ片手に愛車をチェックしていけば、年末年始のドライブをかなり安全にできるはずです。
「あとでやろう」はトラブルのもと。思い立った今、一緒に確認していきましょう。
この記事の目次
- なぜ年末は車トラブルが増えるのか?3つの理由
- 第1位:バッテリー上がり
- 第2位:凍結路面でのスリップ・追突事故
- 第3位:雪道でのスタック(タイヤが空回りして動けない)
- 第4位:ウォッシャー液凍結・視界不良トラブル
- 第5位:タイヤのパンク・バースト
- 第6位:キー閉じ込み・スマートキー電池切れ
- 第7位:冷却水凍結・オーバーヒート
- 第8位:ドア・窓ガラスの凍結で開かない
- 第9位:チェーン装着ミス・チェーン破損
- 第10位:長距離渋滞中のガス欠
- 年末前にやっておきたい「車トラブル予防チェックリスト」
なぜ年末は車トラブルが増えるのか?3つの理由
そもそも、どうして年末になると車のトラブルが増えるのか。ざっくり言うと、この3つが大きな原因です。
① 気温が下がり、車にとって一番キツい季節だから
車は意外とデリケートで、寒さに弱い部品がたくさんあります。
特に弱いのが、
- バッテリー(気温が下がると性能が落ちる)
- タイヤ(ゴムが硬くなってグリップ力低下)
- 各種オイル類(粘度が上がり動きが重くなる)
そこへ朝晩の冷え込みや路面凍結が重なるので、夏よりも圧倒的にトラブルが出やすいシーズンになっています。
② 人も車も「一年の疲れ」がたまっているから
年末近くになると、
- 車検や点検から時間が経っている
- オイル・タイヤ・バッテリーなどを「そろそろ替えようかな」と思いつつ放置
- ドライバー自身も仕事や家のことでバタバタして疲れている
つまり、車も人も「メンテ不足&注意力低下」になりやすいタイミングなんですね。
そこへ帰省や旅行で長距離運転がドンと増えるので、普段は問題ない小さな劣化が一気に表面化しやすくなります。
③ 渋滞・長距離・夜間走行が一気に増えるから
年末年始は、
- 高速道路の渋滞
- 慣れない雪道・山道
- 深夜・早朝の走行
が増えます。これらはすべてトラブルのリスクを跳ね上げる要素です。
なので、「いつも通りだから大丈夫でしょ」と油断していると、年末だけポンとトラブルに当たってしまうわけです。
第1位:バッテリー上がり
年末のダントツNo.1トラブルがバッテリー上がりです。
朝いきなりセルが回らない、キーを回しても「カチッ」としか言わない…。
帰省出発のタイミングでこれをやられると、本当にシャレになりません。
なぜ年末に増える?
- 寒さでバッテリーの性能が下がる
- 年末の「短距離+夜間+渋滞」で発電量が減りがち
- 古いバッテリーを「まだいけるでしょ」と使い続けがち
特に3年以上交換していないバッテリーはかなり危険ゾーンです。
予防策:これだけはやっておきたいポイント
- 車検証や整備記録で前回バッテリー交換時期を確認しておく
- 3~4年以上経っているなら、年末前に交換を検討
- 週末しか乗らない車は、たまに長めのドライブで充電してあげる
- 夜間・渋滞中は不要な電装品(シートヒーターなど)を使いすぎない
もしバッテリーが上がってしまったら?
その場でできる対処は、
- ブースターケーブルで他車からジャンプスタート
- ジャンプスターター(携帯型バッテリー)を使って始動
- ロードサービス(JAFなど)を呼ぶ
ただし、一度上がったバッテリーはその後も再発しやすいです。
応急対応でエンジンがかかったとしても、できるだけ早めに新品へ交換しておきましょう。
第2位:凍結路面でのスリップ・追突事故
年末の早朝や深夜、高速道路や橋の上などで多いのが凍結によるスリップ事故です。
見た目は濡れているだけに見えても、実はツルツルの「ブラックアイスバーン」になっていることも…。
こんなシチュエーションは要注意
- 気温が0℃前後、もしくはマイナスに近い
- 橋の上、高架、トンネル出口付近
- 日陰のカーブや山間部
- 前日に雨や雪が降っている
予防策:運転のコツ
- 急ハンドル・急ブレーキ・急加速をしない(とにかく操作はすべて「じわっ」と)
- カーブ手前でしっかり減速し、カーブ中はブレーキを踏まない
- 車間距離はいつもの2~3倍を目安に広めに取る
- スタッドレスタイヤでも過信しない(万能ではない)
スリップし始めたときの対処
パニックになると逆に危険なので、頭に入れておきましょう。
- 急ブレーキは踏まない(タイヤがロックして制御不能になる)
- アクセルを戻して、ハンドルは進みたい方向へ軽く向ける
- ABSが作動しても、足を離さず「踏み続ける」
第3位:雪道でのスタック(タイヤが空回りして動けない)
雪道でよくあるのが、タイヤが空転して前にも後ろにも動けなくなる「スタック」です。
駐車場の出入り口や坂道、わだちの深い場所で起こりやすく、焦ると余計に抜け出せなくなります。
スタックしやすいパターン
- 雪が深いところへ無理やり突っ込む
- タイヤがツルツルなのに、そのまま雪道に入る
- アクセルを踏み込みすぎてタイヤだけ空回り
予防策:スタックしにくい運転
- 雪が深い場所はそもそも入らない(遠回りでも除雪された道を優先)
- 発進時はゆっくりアクセルで、タイヤが空転しない力加減を意識
- FF車は上り坂の途中で止まらないよう、手前で十分に車間を取る
スタックしてしまったときの抜け出し方
- タイヤ周りの雪をスコップや足でどかす
- マットや砂、段ボールなどをタイヤの前後にかませる
- DとRを切り替えながら、少しずつ前後に揺さぶって脱出
- どうにもならない場合はロードサービスを呼ぶ
第4位:ウォッシャー液凍結・視界不良トラブル
冬の高速道路でありがちなのが、前の車が巻き上げる水しぶきや泥でフロントガラスが真っ白になり、ウォッシャーを出そうとしたら凍結して出ないというパターンです。
なぜ危険なのか?
視界が悪いと、標識・歩行者・前車のブレーキランプなど、あらゆる情報が見えにくくなります。
ほんの数秒の視界不良が、大きな事故につながることもあります。
予防策
- 冬用(不凍タイプ)のウォッシャー液に入れ替えておく
- ガラス撥水コーティングをして、汚れを付きにくくしておく
- ワイパーゴムが劣化していないかチェックし、筋が残るなら交換
もし凍結してしまったら
- エンジンをかけて車内を暖めながら、時間をかけて解凍を待つ
- お湯を直接ガラスにかけるのはNG(急激な温度差でガラスが割れる危険)
- ガソリンスタンドや整備工場で相談するのも手
第5位:タイヤのパンク・バースト
年末の高速道路で多いのがタイヤトラブルです。
じわじわ空気が抜けるパンクから、最悪の場合はバースト(破裂)まで様々ですが、いずれも高速道路上だと非常に危険です。
年末に増える理由
- 「夏から使いっぱなし」のタイヤで長距離を走る
- スタッドレスに履き替えるタイミングで空気圧管理がおろそか
- 寒さで空気圧が下がっているのに気付かない
予防策:出発前にここだけはチェック
- 溝の残量(スリップサインが出ていないか)
- 側面のヒビ・キズ・ふくらみがないか
- ガソリンスタンド等で空気圧を適正値に調整
もし高速道路でパンクしたら
- 無理に走り続けず、ハザード+ゆっくり減速して路肩へ
- ガードレールの外側へ避難し、車のそばには立たない
- ロードサービスや高速道路の緊急ダイヤルに連絡
第6位:キー閉じ込み・スマートキー電池切れ
「ちょっと車を降りただけなのに、ドアが勝手にロックされて中に鍵が…」
「スマートキーのボタンを押しても反応しない」
こんなキー周りのトラブルも年末に地味に増えます。
原因と予防
- スマートキーの電池切れ:2~3年に1回は電池交換が目安
- キーを車内に置いたままロック操作:手動でロックするときは要注意
- スペアキーを自宅に置きっぱなしで長距離へ…というパターン
対処法
- スマートキーの電池が切れた場合、多くの車は物理キーでドアを開けられる
- エンジン始動は、スマートキーをスタートボタンに近づけると始動できる車種も多い
- どうにもならないときは、ロードサービスや鍵の専門業者に依頼
第7位:冷却水凍結・オーバーヒート
寒いのにオーバーヒート?と思うかもしれませんが、冷却水の管理が悪いと冬でもトラブルは起こります。
よくある原因
- 冷却水が減っているのに放置
- 水道水だけを継ぎ足し続けて、濃度が薄くなっている
- 古いクーラントを何年も交換していない
予防策
- ボンネットを開けて、リザーバータンクの量をチェック
- 不安ならガソリンスタンドや整備工場で冬前点検をお願いする
もし水温計が急上昇したら
- すぐに安全な場所へ停止し、エンジンを切る
- ボンネットをすぐに開けない(高温の蒸気でやけどの危険)
- ロードサービスに連絡して指示を仰ぐ
第8位:ドア・窓ガラスの凍結で開かない
朝、出かけようとしたらドアが凍って開かない・窓が下がらないというのも冬あるあるです。
力ずくで開けようとすると、ゴムパッキンを傷めたり、ドアハンドルを壊したりすることも。
予防策
- 濡れたままの状態で夜を迎えないよう、なるべく水滴は拭き取る
- 凍結しやすい地域では、カバーや解氷スプレーの準備
対処法
- 無理に引っ張らず、車内を暖めて自然解凍を待つ
- お湯はNG、どうしても使うなら「ぬるま湯」を少しずつ&自己責任で
第9位:チェーン装着ミス・チェーン破損
普段あまり雪が降らない地域の人ほど注意したいのがタイヤチェーンです。
「とりあえず車に積んでおけば安心」と思いがちですが、実際に付けられないチェーンは意味がありません。
よくあるトラブル
- サイズが合っていないチェーンを買ってしまう
- 説明書を読まずに、なんとなくで装着して外れかける
- アスファルトの上で長時間走り、チェーンが破損
予防策
- 購入前に、タイヤサイズに合っているか必ず確認
- シーズン前に一度、自宅で練習しておく
- チェーン装着が必要になる前に、余裕をもって安全な場所で装着
第10位:長距離渋滞中のガス欠
「まだメモリ1メモリあるし、大丈夫でしょ」と思って高速に乗ったら、渋滞でほとんど進まずガソリンが尽きる…。
年末の高速道路で意外と多いのが、このガス欠トラブルです。
ガス欠が起きやすいシーン
- 帰省ラッシュで数十kmの渋滞にハマる
- サービスエリアのガソリンスタンドが大混雑でスルーし続ける
- 深夜帯で開いているスタンドが少ない
予防策
- 残り半分を切ったら「そろそろ入れる」ぐらいの気持ちで余裕を持つ
- 出発前に、高速上の給油ポイントをざっくり把握しておく
- 渋滞情報をこまめにチェックし、長時間ハマりそうなら早めに給油
もしガス欠してしまったら
- 無理に走らず、安全な場所へ寄せて停止
- 高速道路の場合は、ガードレールの外側へ避難してから連絡
- ロードサービスや高速道路会社へ連絡し、燃料を持ってきてもらう
年末前にやっておきたい「車トラブル予防チェックリスト」
最後に、この記事で出てきた内容をもとに、年末前に確認しておきたいポイントをチェックリスト形式でまとめます。
スクショしておいて、週末にでも愛車をチェックしてみてください。
バッテリー・電装系
- 前回バッテリー交換から3年以上経っていないか
- ヘッドライト・ブレーキランプ・ウインカーはすべて正常に点灯するか
- スマートキーの電池を最近交換したか
タイヤ・足回り
- タイヤ溝は十分残っているか(スリップサインに注意)
- ひび割れやふくらみなど、見た目の異常はないか
- 空気圧は適正か(寒くなると自然に下がるので要チェック)
- スタッドレスタイヤの製造年も確認(古すぎると性能低下)
視界・凍結対策
- ウォッシャー液は冬用(不凍タイプ)に入れ替えているか
- ワイパーゴムが劣化していないか
- 解氷スプレーやスクレーパーを車に積んでいるか
エンジン・冷却系
- エンジンオイルの量・汚れは適正か
- 冷却水の量・色に異常はないか
- 少しでも不安なら、ガソリンスタンドや整備工場の冬前点検を受ける
長距離ドライブ・高速道路対策
- ガソリンは早めに給油(メモリ半分で「入れ時」)
- 帰省ルートの渋滞予測をざっくり確認しておく
- タイヤチェーンのサイズ確認&装着練習は済ませたか
- ブースターケーブルや携帯用ジャンプスターターは用意してあるか
まとめ:年末の車トラブルは「事前準備」でほぼ防げる
年末の車トラブルTOP10を見てきましたが、実はその多くが、ちょっとした事前準備と意識でかなりの部分を防ぐことができます。
・古いバッテリーをそのままにしない
・タイヤと空気圧をちゃんとチェックする
・冬用ウォッシャーや解氷グッズを用意する
・ガソリンは余裕を持って入れておく
このあたりの基本を押さえておけば、年末年始のドライブはグッと安心になります。
「まあ大丈夫でしょ」が一番危ないサインです。
記事を読み終わった今が、一番やる気があるタイミングだと思うので、このあと5分だけでも愛車のチェックをしてみてください。
2025年の年末が、あなたにとって安全で快適なドライブの思い出になりますように。
「ちょっと不安だな」と感じる部分があれば、早めに整備工場やディーラーに相談してみてくださいね。






