050番号は本当に怪しい?着信を避けられるワケと賢い対応術
「050」からの着信に戸惑う人が多い理由
スマホ画面に「050」から始まる番号が表示されると、「誰だろう?」「出ても大丈夫?」と迷った経験はありませんか?
特に最近は詐欺被害のニュースが増えていて、警戒心を強める人が少なくありません。
ただ、その一方で「大事な連絡まで逃してしまうのでは…」と悩む声もあります。
050番号にネガティブなイメージがついた背景
匿名取得が可能だった過去
2002年に始まったIP電話サービス用の番号「050」は、長い間、携帯電話番号のような厳しい本人確認が不要でした。
そのため、詐欺グループが匿名で番号を取得して悪用することが可能だったのです。
警察庁によると、2020年には特殊詐欺に使われた番号の約25%が「050」でした。
地域が特定できない
固定電話なら市外局番で発信地を予想できますが、050は非地理的番号なので全国どこからでも同じ番号で発信できます。
この発信元の不透明さが、不安感につながっています。
営業・勧誘に多用される
050は通話コストが安いため、企業がテレアポや営業電話に多用します。
受け手からすると「また営業か…」という印象を持ちやすく、結果的に悪いイメージが強まりました。
今は状況が変わっている
法改正で匿名性がほぼ解消
2024年4月から法改正が施行され、050番号契約時にも公的証明書による本人確認が必須になりました。
これにより匿名で取得することは難しくなり、詐欺の主流は国際電話番号などに移りつつあります。
正規利用も多い
NTTやKDDIなど大手通信事業者も050番号を提供しており、宅配業者や公的機関からの連絡でも普通に使われています。
つまり、「050=危険」という単純な図式はもう当てはまりません。
050番号との向き合い方
- 番号をネット検索して発信元を確認
- 迷惑電話対策アプリを利用
- 留守電やSMSで用件確認
- 怪しい内容は即ブロック
すべてを拒否するより、「見極めて対応」がこれからのスタンダードです。