「ガソリン車とEV、結局どちらがお得なの?」という疑問は、多くのドライバーが抱えるテーマです。
2025年現在、ガソリン価格は依然として高止まりしており、EVの充電代も電気料金の変動に左右されます。単純に「EVの方が安い」とは言い切れない状況です。
この記事では、ガソリン代とEV充電代を比較し、年間走行1万kmを想定したコストシミュレーションを行います。さらに、補助金・維持費・保険料といった要素も加味し、2025年に車を持つならどちらが安いのかを徹底解説します。
1. ガソリン車とEVの基本的なコスト構造
1-1. ガソリン車の主なコスト
- ガソリン代(燃費・価格に依存)
- 自動車税・重量税(エコカー減税対象外だと割高)
- オイル交換やマフラー等の定期メンテナンス
1-2. EVの主なコスト
- 充電代(自宅・急速充電器・高速道路SAなど)
- 自動車税(エコカー減税対象で安め)
- バッテリー交換リスク(10年スパン)
- エンジン系メンテ不要 → 維持費は安め
2. ガソリン代の目安(2025年時点)
- レギュラーガソリン:160〜170円/L
- 燃費(普通車):15km/Lと仮定
年間1万km走行の場合:
- 必要燃料:約667L
- 年間ガソリン代:約11万円(@165円/L)
3. EV充電代の目安(2025年時点)
3-1. 自宅充電(深夜電力)
- 電気代:1kWh=20円
- 電費:6km/kWhと仮定
- 年間充電コスト:約3万3千円
3-2. 公共充電(普通充電器・急速充電器)
- 普通充電:1kWh=25円前後
- 急速充電:1回500〜800円(30分)
- 長距離ドライブ中心だとコスト増加
4. 年間1万kmシミュレーション(普通車クラス)
条件 | ガソリン車 | EV(自宅充電メイン) | EV(公共充電多め) |
---|---|---|---|
燃料・充電コスト | 約11万円 | 約3.3万円 | 約5〜7万円 |
メンテナンス費用 | オイル交換・消耗品多め | ブレーキ・タイヤ程度 | 同左 |
税金 | 自動車税や重量税は割高 | エコカー減税で安め | 同左 |
総額(燃料+維持費) | 約15〜17万円 | 約7〜9万円 | 約9〜11万円 |
結論:自宅充電環境がある場合、EVはガソリン車の半額以下。公共充電中心でも割安。
5. コスト比較で見落としがちな要素
5-1. 初期購入費用
EVは購入価格が高め。ただし国や自治体の補助金で数十万円軽減可能。
5-2. バッテリー寿命
10年超で交換が必要なケースあり。交換費用は50〜100万円程度。
5-3. 長距離ドライブの利便性
充電スポットの有無・混雑状況によっては時間コストが発生。
6. お得に使うための工夫
- EVの場合:深夜電力プランを契約、自宅充電を基本に
- ガソリン車の場合:燃費走行(急加速を避ける)、ガソリン価格が安い曜日に給油
- 共通:ETC割引・マイレージを活用して高速料金を節約
7. よくある質問(FAQ)
- Q1. 年間走行距離が少ない場合はどちらがお得?
- A. 5,000km以下なら差は縮小。購入費用を重視するならガソリン車も有利。
- Q2. 冬場はEVの電費が悪化するって本当?
- A. はい。暖房使用で電費が2割程度落ちる場合があります。
- Q3. 高速道路でのEVの充電待ちはどうですか?
- A. 2025年は急速充電器が増えていますが、帰省ラッシュ時は待ち時間が発生する場合があります。
8. まとめ:2025年のコスト勝負はEVに軍配
年間1万km走行を想定すると、2025年現在はEVの方が圧倒的にコスト優位です。特に自宅充電が可能なら、燃料費だけでガソリン車の3分の1程度に抑えられます。
- ガソリン車:利便性は高いが、燃料費・維持費で割高
- EV:自宅充電環境があるなら圧倒的に安い
- 公共充電多めでもガソリン車よりやや安い水準
結論:2025年のコスト面ではEVが有利。ただし初期費用や充電環境を加味して検討するのがベストです。
※本記事は2025年時点の一般的な価格・条件を基にした試算です。実際のコストは地域・車種・契約電力会社により変動します。必ず最新情報をご確認ください。