ETC2.0の割引き料金が最初に導入されるのは圏央道になります。
首都圏の慢性的な渋滞緩和のために2016年4月から首都圏の高速道路料金が激変し、その恩恵を受けるのが圏央道というわけです。
まず、今回の改定内容は
・距離制を基本に料金を整理し、統一する
・発着地が同じなら、経路は問わず、料金も同一とする
圏央道の料金が割高となっている西側区間を含めて、現行の高速自動車国道の大都市近郊区間の料金水準に設定します。次に、「発着地が同じなら、経路は問わず、料金も同一とする」、について、今年11月末に圏央道の桶川北本ICと白岡菖蒲ICの間が開通します。
これによって東北道から東名高速まで都心を経由せずに圏央道で迂回できることになり、都心環状線の渋滞が緩和されるという訳です。例えば、圏央道を使って厚木ICから久喜ICまで行くと、現行料金では3770円ですが、新料金では3310円になります。
また厚木ICから圏央道を使い鶴ヶ島ICまで走り関越道練馬IC~外環道川口IC~東北道久喜ICと迂回しても3310円になります。本来の距離別新料金では4760円になるのですが、かなり割引される嬉しいサービスになる訳です。
一方、厚木ICから東名で東京ICを抜け、首都高の都心環状線から東北道の川口JCTを抜け、久喜ICに行った場合は現在の3180円から3550円と値上がりになります。
つまり、圏央道を使って渋滞緩和に協力すると割引ますよ~ってことです。
ETC2.0再セットアップサポートキャンペーン
国交省はETC2.0普及促進に向け、10月29日より「ETC2.0再セットアップサポートキャンペーン」を開始した。2016年3月31日までの期間、先着10万名限定で最大2700円を助成するもので、まずはセットアップそのものへの壁を取り払いたい考えでしょう。
※追記(2015年12月24日)現在申込み数が6,502件です。まだまだ間に合います!
※追記(2016年2月2日)ETC2.0車載器の総セットアップ累計件数(再セットアップを含む)が2016年1月30日に100万件を突破しました。
なにせ、輸入車や高級車ではDSRCが標準で装備されている場合が多く、ユーザー自身がそれがETC2.0が使えるDSRC車載器として認識していない可能性も大いにあり、締切までに10万台に達しないことも考えられるためです。