高速道路“完全ETC専用化”検討へ

高速道路“完全ETC専用化検討

国土交通省は「第38回 国土幹線道路部会」で、高速道路の料金所のETC専用化について議論しました。

接触や飛沫で感染するとされている新型コロナウイルス対策を前提とした「新たな生活様式」の観点から、身体的距離の確保や電子決済の利用増などを進める考え。

実際に、NEXCO中日本管内の料金所の職員がコロナに感染した、というニュースが伝えられています。

実施に向けてのハードルはあり。今すぐには実現できないけど・・・

現在、ETC利用率は約93%とほとんどは実装されています。ただ、ETC専用化にあたっては、残り7%の現金などで支払っている利用者も安全に利用可能と言える環境整備が必要。

これが今すぐに実現できない理由。

具体的には、車載機器の購入にあたる助成の用意やETCパーソナルカードの保証金の大幅な引き下げなどを検討中。

中にはクレジットカードが作れず、ETCカードも作れない方もいるので、こちらの対応も必要だ。

また、非ETC車が誤ってETCに進入することも想定される。

その場合、別途で事後徴収することになる。考えられる手段としては、ナンバープレートを読み取り、運輸支局などに車籍照会し、請求先を特定、請求することになる。

こうした仕組みを整備すると、料金徴収コストも踏まえた非ETC車への料金設定になるけど、仕方ないのではないか?

つまり、ETC車より高速料金が高くなる可能性があるのだ。なお、二輪車や軽自動車は、高速道路会社から直接車籍照会ができず、弁護士照会制度を利用する必要があり、さらにコストと時間を要する懸念がある。

ETC専用化は、これらの課題の整理や、解決策を慎重に検証しつつ進める必要がある。混乱を招かないよう、ETC利用率の高い路線などから段階的に導入し、徐々に拡大していく方針。

ETCカードが作れない場合はETCパーソナルカードというものがある

クレジットカードを持てない人でも(現在でも)ETCレーンを使用する、その代表的な方法が与信審査に代えてデポジット(保証金)を納めることで発行できる「ETCパーソナルカード」を利用する方法です。

NEXCO各社では「パソカ」と呼ばれるこのカードは東/中/西日本高速道路、首都高速、阪神高速、本四高速の6社が共同して発行するETCカードで、通行料金の支払いだけに使えるカードです。1枚1257円(税込)の年会費が必要となります。

レンタカーとセットなら、ETCカードのレンタルも可能?

レンタカーでの利用に限定するなら、ETCパーソナルカードよりもさらに簡単な方法があります。それは、レンタカーとセットでETCカードをレンタルする方法です。

トヨタレンタカー、日産レンタカー、ニッポンレンタカーなど大手レンタカー業者に限定されますが、全国の空港・新幹線駅を中心とした営業所でETCカードのレンタルが可能です(すべての営業所で対応しているわけではありませんので要確認)。

なお、ETCカードを持っていない人やうっかり忘れてきてしまった人も利用が可能で、ニッポンレンタカーの場合レンタル料は330円(税込)で8日間以上の場合は1100円(税込)。

事前の予約が必要ですが、レンタカーを借りる当日にレンタルETCカードの在庫があれば利用が可能だといいます。

レンタカーの返却時にETC利用明細を専用のプリンターで印字し、使った分の通行料金を現金または提携するクレジットカードで支払います。

現金での支払いができるのと、その場で簡単に利用明細が確認できるので複数人でレンタカーを借りた場合など、通行料金を割り勘にする際にも便利なシステムです。